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ブレーキのキーキー音は冬に多い?原因は?

寒くなってくると、ブレーキから異音がすることって無いですか?

それは、ディスクローターや僅かな錆によって
引き起こされているものです。

ブレーキから異音がするようになって
不安を感じている人もいるかも知れません。

ブレーキから異音がする原因や
冬にブレーキから異音がする原因などを紹介していきます。

ブレーキの異音は冬に多いのはなぜ?

冬になるとブレーキから異音がするのは
主に以下のような原因と言われています。

1.ディスクローターの表面が濡れている

2.結露が原因で目に見えないサビが発生している

3.冷えて鉄が歪みパッドのあたりが異なっている

ちなみに、ディスクローターとは、ブレーキローターとも呼ばれていて
ブレーキパーツの一つです。

ブレーキペダルを踏むと、ブレーキオイルに圧がかかりブレーキパッドが
ディスクローターを押し付けます。

押し付けられた摩擦により、車は減速していくのです。

ディスクローターは露出した状態なので
放熱性に優れていて熱ダレしにくいという特徴を持っています。

ディスクローターが丸見えになるアルミホイールなどを装着している車は
洗車をした後もブレーキから異音がすることがあります。

これは、ディスクローターが濡れているからです。

寒い時期になると、夜の間に結露して
ディスクローター表面が濡れてしまいます。

さらに、結露によってディスクローター表面に
目に見えないようなサビが発生することもあります。

 

そのサビが原因で、ブレーキを踏んだときに音がするのです。

このような症状は、寒い冬場になるとよく起きるので
別に不都合でも何でもありません。

 

ですが、ブレーキが効かないような感じがして
フワッと言う感じの踏み心地なら何らかの原因があると見て良いでしょう。

以上のような場合は、ある程度走行をしていると
自然と音がしなくなることが非常に多いです。

どうしてブレーキから異音がするの?

ブレーキを踏んだときに「キーキー」とか「ゴーゴー」と異音がするというのは
レコード盤と同じようなメカニズムだと考えればよいでしょう。

たとえば、レコード盤の凹凸に針をあてて回転させると
振動が伝わって音がします。

 

これは、ブレーキからの異音と同じ原理で
ブレーキパッドやディスクローターには
凹凸があってブレーキペダルを踏めば振動が出ます。

その振動はディスクローターにも伝わり音が発生しているのです。

 

以上のような振動は、どんな車でも発生していて
別に不都合でも何でもありません。

さらに、ブレーキパッドには音を吸収する「鳴き止めシム」というものが
取り付けられているので、ブレーキからの異音は通常はしません。

ブレーキパッドの厚みで寿命をチェック!

ブレーキから異音がすると、冒頭で説明したような事では
全く納得できない人もいるかも知れません。

そんな、あなたが納得する方法があります。

 

それは、実際にブレーキパッドを
直接見るという方法です。

アルミホイールの形状によっては
タイヤを外さなくてもブレーキパッドを見ることが出来ます。

 

でも、ブレーキパッドを確認することが出来ないなら
タイヤを外す必要があります。

基本的にブレーキパッドの使用限界は「2~3mm」までです。

 

ブレーキパッドには「パッドウェアインジケーター」というものが付いていて
使用限界になると音を出すという部品です。

これは、寒い時期以外でもブレーキを踏むとなるので
温かい気温でもブレーキから異音がしたら
「ブレーキの寿命が来たな」と思っても良いでしょう。

 

ブレーキからの異音の原因と対処法は
以下の表にまとめてみたので参考にしてみてくださいね。

音の発生時期 音の種類 考えられる原因 対処方法
パッド交換直後 キー 1.パッドとローターが馴染んでいない そのまま走行距離を重ねて経過を見る
2.鳴き対策が不十分 効果がなければパッドの面取り加工、鳴き止めシムの交換、グリスの塗布
組付け不良 正しく取付がされているかどうかを確認
1.ローター表面に交換前のパッドの摩擦材が溶着している ローター研磨、ローター交換
ゴー ローター表面に摩擦材が溶着 ローター研磨、ローター交換
パッド交換して
しばらく経過
キー 鳴き対策部品の劣化 パッドグリスの再塗布、鳴き止めシムの交換、パッドの再面取りなど
パッドの劣化 使用限度を超えているものや片減りの場合は新品交換
ローター表面に摩擦材が溶着 ローター研磨あるいはローター交換
ローター表面に摩擦材が溶着、あるいは摩擦材表面の変質 パッドやローター表面のペーパーがけ及び研磨
ゴー スライドピンの固着 スライドピンの点検及び注油
パッド交換を
していない
キー キャリパーピストンのシールの劣化 ダストシール及びピストンシールの交換
ゴー 1.ローター表面に摩擦材が溶着
2.摩擦材表面の変質
1.パッドやローター表面のペーパーがけ
2.ローター研磨、ローター交換

まとめ

1.ディスクローターの表面が濡れている

2.結露が原因で目に見えないサビが発生している

3.冷えて鉄が歪みパッドのあたりが異なっている

4.温かい気温でも異音がするなら使用限界が近づいている

5.ブレーキの異音はレコード盤と同じメカニズム

ディスクローターの表面が濡れていると
ブレーキから異音が発生しやすいです。

アルミホイールの形状によってはディスクローターに
直接水がかかることがあります。

そうした場合もブレーキを踏んだときに異音がします。

寒い時期にブレーキから異音がするという場合は
ほとんどが、不都合ではないのでご安心ください。