マツダ

フォレスター新型の燃費性能は?走りの性能やガソリンの種類は?

続々と解禁される新型フォレスターの情報に、みなさん注目していることでしょう。

特に、SUVなら確認しておきたい「燃費性能」や「走行性能」は気になるところですよね。

新たにハイブリッドモデルが出たことで話題にもなっているので、期待したいところですよね。

そこで今回は、燃費性能と走行性能に焦点をしぼり、詳しくまとめてみたのでご紹介したいと思います。

【新型フォレスター】燃費性能を徹底分析!

「燃費性能」とは言いますが、燃費は車のどこの部分で決まるかご存じでしょうか。

一番大きく燃費性能を左右させるのは、排気量・エンジン・車の重さの3つです。

この3つは製造時点から「どんなものにするか」と決められているものなので、あとから変えるなんてことはもちろん出来ません。

そのため、エンジンや重量はどのくらいなのか、燃費性能を確認するにはまずそこから調べることが大切です。

それでは、新型フォレスターの「エンジン・排気量・重量」を見ていきましょう。

◆新型フォレスターの「エンジン・排気量・重量」

まずはグレード毎にご紹介します。

引用:https://www.subaru.jp/forester/forester/

「Touring」「Premium」「X-BREAK」の3つのグレードのスペックはこちら。

・エンジン:水平対向4気筒 DOHC16バルブ デュアルAVCS 直噴

・排気量:2500cc

・重量:約1530kg

このようになっています。

気になる燃費消費量ですが、WLTCモードで統計したところ13.2km/Lでした。

引用:https://www.subaru.jp/forester/forester/

次に、「e-BOXER」というモーターが標準搭載されている、ハイブリッドタイプ「Advance」はこちら。

・エンジン:2.0L DOHC 直噴+モーター(eーBOXER)

・排気量:2000cc

・重量:約1640kg

このようになっています。

同じくWLTCモードで計測した燃費消費量は14.0km/Lでした。

◆WLTCモードって何?

車に詳しい方なら、WLTCモードの数値を見ただけで、どれくらいの燃費性能なのかお分かりになったと思います。

しかし、そもそもWLTCモードとはいったい何なのでしょうか。

一言で言えば「燃費を測る試験方法」のことなんです。

今までの日本では、エアコンの使用、乗員や積載重量の増加などを考慮しないで測定する「JC08モード」という試験方法が用いられていました。

高速道路の走行などもしていなかったため、実際に使用した際との燃費性能のズレが大きく出てしまっていたのです。

WLTCモードではその問題点を改善し、市街地・郊外・高速モードの三段階の走行試験や、エアコンの使用、人為的な重量の増加を重視し、日常生活に近い形で走行試験を行うようになりました。

つまり、実際の走行時に近い燃費性能を計測出来るということです。

2018年10月以降に発売される自動車には、このWLTCモードでの計測表示が義務化され、7月発売の新型フォレスターは一足早く、このWLTCモードを採用したのです。

◆基準値との比較

全メーカーの自動車を対象に、平均燃費を算出した「自動車燃費一覧」というものが、毎年国土交通省から発表されています。

その中の、重量ごとの基準値となる「燃費基準値」を元に、フォレスターの燃費性能がどれくらいなのかを調べてみました。

結論としては、「基準値よりは今後下回る」ということです。

この燃費基準値は目標年度というものを設定していて、簡単に言うと「○○kgの車なら2020年にはこのくらいの平均になっていて欲しい」と算出している数値なのです。

フォレスターの重量を見てみると、発売が発表された2015年時点の基準値は13.2ですが、2020年の基準値は16.5と設定されています。

近年はSUVといえど、ハイブリッドタイプのグレードが各メーカーから発表されているので、数値も大幅に高くなっていますね。

フォレスターのWLTCモード計算数値は、ガソリン車が13.2km/L、ハイブリッドタイプが14.0km/Lでしたから、2020年には標準を下回る、ということになります。

それでは、2018年の今、新型フォレスターを買っても「燃費の悪い車」となってしまうのでしょうか。

これは由々しき事態ですね。

◆新型フォレスターは燃費の悪い車なのか

上の項目でもご説明した通り、燃費基準値は「このくらいの平均値になっていて欲しい」という数値です。

国土交通省が、燃費性能の高い車の普及を促進するために設定した目標数値でしかありません。

そのため、数値が下回っているからといって、劣っている車というわけではないのです。

そこで改めて新型フォレスターの性能を見てみると、1500kg以上の重量がありながら、常に4WDで走る「AWD(常時全輪駆動)」が採用されていて、そのうえで燃費13~14km/Lという数字はかなり良い数値だと言えるでしょう。

つまり、新型フォレスターは決して燃費の悪い車というわけでは無いのです。

新型フォレスター、ガソリンの種類

先代フォレスターには、グレードによって「ハイオク」仕様車もありましたが、今回の新型フォレスターはすべてのグレードで「レギュラー」車になりました。

近年、ガソリンの高騰が話題となっているので、全車レギュラーで走行可能なのはありがたいですね。

2018年7月時点で、ガソリンの平均価格は146円です。

フォレスターの燃料タンクは「Advance」グレード以外は63Lで、残り10Lとなった時点で給油するとなると、53Lの給油で約8,000円となります。

街乗りで平均13km/Lと考えたとしても、満タンで約800km以上、毎日20km走ったとしても1ヶ月以上走行が出来る計算です。

SUVの中でも、かなり経済的な方でではないでしょうか。

競合車との比較

トヨタのハリアー、日産のエクストレイル、マツダのCX-5。

フォレスターを含めたこの4台はよく競合車として比較されています。

それでは燃費性能を比較してみましょう。

トヨタ ハリアー/ELEGANCE
(4WD・レギュラー)
16km/L
日産 エクストレイル/20S
(4WD・レギュラー)
16km/L
マツダ CX-5/25S
(4WD・レギュラー)
14.2km/L
スバル フォレスター/Touring
(AWD・レギュラー)
14.6km/L

※JC08モードでの計測。4WDの中で同程度のグレード・レギュラー車で統一。

このように、燃費性能が一番高いのはハリアーとエクストレイルが同率でトップ、次点はフォレスターで、一番低いのがCX-5となっております。

4台のうち3位という結果ではありますが、1.4km/Lの差でしかないので、そこまで大きな違いとは言えないでしょう。

それでもフォレスターの燃費について気になるのであれば、ハイブリッドグレードの「Advance」を選択することも可能です。

18.6km/Lという高い数値を出しているので、燃費の良い車を選びたい方におすすめの車です。

【新型フォレスター】走行性能を徹底分析!

ここからは走行性能についてご紹介していきます。

「走りに強い」と有名なSUBARUですが、走行性能に力を入れているということが、公式サイトの記述からも伺えます。

なので、新型フォレスターについても、控えめに言って素晴らしい性能となっているのです。

早速ご紹介していきましょう。

◆e-BOXER

引用:https://www.subaru.jp/forester/forester/

すでにご存じの方も多いとは思いますが、ハイブリッドグレード「Advance」には、標準で「e-BOXER」というモーターが搭載されています。

まずはこちらの動画で、その素晴らしさをご覧ください。

停車・発信の多い街乗りでは、モーターだけで走行し静かでスムーズな発信を促します。

加速時にはエンジンを駆動させ、高速道路ではエンジン走行に切り替える。

停車時には自動的にエンジンを停止させ、燃費の消費を抑えてくれる。

こんなふうに、状況に応じた走りを自動でアシストし、気持ちの良い運転を提供してくれる、優れたモーターシステムなんです。

普段は街乗りでしか使わないけれど、休日は車で旅行も行きたい。

そんな方へも、ストレスなく快適な走りをサポートしてくれる機能です。

さらに凄いことに、様々なシーンに活躍する3つの専用制御も搭載しています。

・「SI-DRIVE」:中速時でもアクセルを踏み込んだ瞬間に加速するスポーツモード。

・「ECOクルーズコントロール」:アイサイトとハイブリッドシステムが強調制御を行い、追従クルーズコントロールを行いながら燃費の良い走りを自動で行う

・「X-MODE」:2つのモードでどんな悪路でも快適な運転を促す

この3つの機能の中から、注目度の高いX-MODEについて詳しくご紹介します。

◆X-MODE

外出先で遭遇した突然の悪路。

進もうにも戻ろうにも、タイヤがとられてしまってどうしようもない。

そんな怖い経験はありませんか?

豪雨の中のぬかるみや、大雪の中でのスタックなど、思いがけない悪路に遭遇することもあります。

しかし、今回新しくなった「X-MODE」は、4WDの駆動力とブレーキを状況に合わせてコントロールし、どんな悪路でも安心して走行出来るようサポートしてくれるのです。

・滑りやすい道の場合:「SNOW・DARTモード」

・タイヤが埋もれる様な道の場合:「DEEPSNOW・MUDモード」

この2つの機能を使い分けることで、さらに走破性が高まりました。

機能を過信するのは危険ですが、非常時にこのモードがあれば安心感は段違いでしょう。

 

どれも非常に役立つ機能ですよね。

走行性能については大満足なボリュームだと思います。

ぜひ一度実際に体験してみてください。

新型フォレスター試乗の口コミ

2018年6月末に行われたメディア向け試乗会に参加された方が、新型フォレスターについて感想を上げていました。

新色「ジャスパーグリーン・メタリック」を試乗されたそうです。

公式サイトで見るよりも渋くて格好良く見えますね。

各グレードを乗り比べたそうなので、今後の情報も楽しみです。

こちらの方は 「X-MODE」の走りを間近でご覧になったそうです。

急勾配の泥道というかなりの悪路ですが、タイヤが取られることもなく、ぐんぐん坂を登っておりますね。

一般的にはこれほどの急勾配だと、泥で滑って空回りするか、タイヤが埋もれてしまうかなのですが、なんともないように走行しているのを見ると、やはり凄い走破性なのだと実感します。

まとめ

燃費性能と走行性能について徹底的に分析して参りました。

最後にこちらで個人的な感想をまとめたいと思います。

〇燃費性能

  • SUV車で4WDということを考慮すると平均的な燃費性能
  • 長距離運転が多い方であれば燃費が良いと実感が出来そう
  • モーターとエンジンを連動させて使い分けていることで、燃費性能の向上を図っている

WLTCモードで14.6km/L、高速道路では16.4km/Lを叩き出しているところが魅力的ですね。

〇走行性能

  • 個人的には100点満点花丸
  • いろんなシーンを想定した多彩なモードのおかげで、旅行中も安心して走行出来そう
  • 「運転を楽しむ」ことを重視した、SUBARUこだわりの性能

特に「e-BOXER」がすごい。

今回の記事はその一言がすべてでしたね。

フォレスター好きの意見も聞きたいですし、今後の情報にもチェックしていきたいと思います。