SUBARUの顔である「インプレッサ」と同じ、「スバルグローバルプラットフォーム」を採用した新型フォレスターが、2018年に発売されました。
一方で、国産の現行車の中で唯一「高燃費高出力型クリーンディーゼル」が搭載されている、マツダのCX-5。
SUVの王道として名高い人気を誇る、フォレスター、CX-5の魅力とは一体何なのでしょうか?
今回はこの2台の魅力を徹底比較していきたいと思います。
もくじ
エクステリアの比較【フォレスターVS CX-5】
引用:https://www.subaru.jp/forester/forester/
http://www.mazda.co.jp/cars/cx-5/
まずはフォレスターを見てみましょう。
実は、前評判では「エクストレイルに似ている」と揶揄されていました。
しかし実際に見てみると、SUBARUのデザインコンセプト「ダイナミック×ソリッド」を見事に表現した、フォレスターの進化を感じさせるデザインとなっているのです。
「X-BREAK」グレードは、ルーフレールやクラッディングが標準装備されているので、SUVらしさが増し、アウトドア派が注目する魅力の一つとして紹介されています。
また、「オールシーズンタイヤ」を装着しているので、思いがけない積雪でも走行が可能です。
もちろんスタッドレス程の効力はありませんが、「スタッドレスまでは必要ない」地域にお住まいの方であれば、冬も安全に走行することが出来るでしょう。
悪路にも強く、快適に運転出来るところがフォレスターの強みですね。
対してマツダのCX-5は、胸の高鳴りを感じる車「魂動(こどう)」をコンセプトに、「匠塗TAKUMINURI」という上質な塗装技術を採用。
その中でも人気色である「ソウルクリスタルレッド」は、色艶やかで透明感のあるボディが女性の目を惹きつけます。
デザイナーの心意気を感じさせるデザインで、美しいプロポーションなうえに、SUVならではのアイポイントの高さを生かした走りが特徴的です。
CX-3よりも全長が長いため、乗り心地もよく、運転しやすい車となっています。
インテリアの比較【フォレスターVS CX-5】
引用:https://www.subaru.jp/forester/forester/
http://www.mazda.co.jp/cars/cx-5/
ここではインテリアについて比較していきます。
まずはフォレスターについてご紹介していきましょう。
他社と比べてSUBARU車のインテリアは「古臭い」デザインだと言われておりますが、これはこだわり抜いたアイテムを採用した結果にすぎません。
死角を少なくするためにAピラーの形状を変更し、死角の少ないコックピットレイアウトに作り上げるなど、SUBARUの「0次安全」という安全哲学が採用された形なのです。
また、「Advance」グレード専用オプションのブラウン本革シートや、ウルトラスエードをあしらったインテリア、撥水シートが採用されているグレードなど、素材や機能面についてもこだわり抜いています。
「古臭い」という印象を持たれがちではありますが、どんなライフスタイルにも合わせることが出来る車、それがフォレスターなのです。
一方、CX-5のインテリアデザインですが、「魂動デザイン」が採用され、洗練された内装となっています。
ドライバーの疲労を軽減する「ウレタン」を多用したシートで、ロングツーリングでも快適な運転が出来ると評判です。
またホワイトレザーをあしらったパッケージは、上品で目を見張るデザインとなっていて、女性からの注目も集めています。
リアシートのリクライニングも可能、エアコンの吹き出し口とシートヒーターが後部座席にも装備されているため、車内の快適性に関してはかなり満足のいく車なのではないでしょうか。
動力性能の比較【フォレスターVS CX-5】
引用:https://www.subaru.jp/forester/forester/
動力性能に関しては、フォレスターとCX-5はコンセプトが全く違っています。
フォレスターはターボ車が廃止となった代わりに、「e-BOXER」搭載のハイブリッドグレードが登場。
燃費向上の目的ではなく、エンジンの回転数が低い状況の時にモーターがアシストする、あくまで「走り」を重視したエンジンシステムとなっています。
また、2.5L直噴DOHCが搭載されている他のグレードでも、滑らかな走りを見せてくれます。
以前の2Lターボモデルには、ブーストがかかるまでのタイムラグがあったのですが、そのタイムラグを打ち消すかのような豊かなトルク配分を実現しています。
どの車も余裕のある走りを満喫出来るのが特徴ですね。
一方、CX-5はディーゼルエンジンとガソリンエンジンを採用。
クリーンディーゼルは燃料費、ガソリン車は車両本体価格を安く抑えられるという、お財布に優しいメリットを持っています。
さらにディーゼルエンジンはトルクが450N・mというスポーツカー並みの高出力エンジンで、山道などのワインディングも快適に走り抜けることが出来るのです。
CX-5には「G-ベクタリング・コントロール」という仕組みが搭載されていて、ドライバーのハンドル操作をコンピュータが検知し、エンジンのトルクを制御することでカーブを曲がりやすくするという特徴があります。
低燃費・低価格なうえに軽快な走りを実現しているところが、非常に魅力的な車ですね。
駆動方式と悪路走破性の比較【フォレスターVS CX-5】
引用:https://www.subaru.jp/forester/forester/
両者の駆動方式はどのようになっているのでしょうか。
まずはフォレスターですが、初代の頃から「シンメトリカルAWD」という、4輪全てが駆動するシステムをほぼ全車で採用されています。
対してCX-5は、ユーザーが自身のライフスタイルに合わせて選べるように、FF(前輪駆動)とAWDの2つの駆動方式から選択出来るようになっています。
それでは、悪路走行についてはどのような力を発揮するのでしょう。
フォレスターはCX-5よりも最低地上高が高くなっています。
そのため大雪の中でもスタックしにくく、さらに「X-MODE」という、深雪やぬかるみでも楽に走行が出来る機能が搭載されているため、悪路走行に関しては優位であると言えます。
一方CX-5には「i-ACTIV AWD」というシステムが搭載されています。
路面状況をいち早く予測、自動制御する4WDシステムとなっていて、前輪がスリップする前に後輪のトルク配分を自動で行い、安定した走りを促してくれる機能です。
2WD・4WDの切り替えをスイッチでする必要は無く、通常走行時であれば燃費も抑えてくれます。
街乗りをメインとするのであれば、かなり画期的なシステムでしょう。
走行性能と燃費性能を両立した、先進のAWDシステムなのです。
安全性能の比較【フォレスターVS CX-5】
引用:http://www.mazda.co.jp/beadriver/dynamics/safety/i-activsense/
国が推奨する自動車安全コンセプト「サポカー・S・ワイド」に、両者ともランク付けされていますが、その違いとは一体何なのでしょう。
まずはフォレスターに搭載されている「アイサイト」。
Ver.3となって、安全制御が以前と比べて飛躍的に進化しました。
アクセルとブレーキだけではなくステアリング制御も自動で行い、さらに高速道路での走行安全性能を向上させた「ツーリングアシスト」が全車に搭載されています。
「Advance」グレードには「ドライバーモニタリングシステム」が搭載。
ドライバーの顔を認識し、疲労を検知するなど、事故を起こさないための装備がさらに充実しました。
対してCX-5は「i-ACTIVSENSE」という安全装備を全車に搭載しています。
各種センサーやレーダーを使って危険を回避したり、接近してくる車を感知してドライバーに知らせるなど、最先端の安全装備で運転をサポートします。
また、ナビを左手元のコマンダーコントロールで操作し、運転に必要な情報だけをフロントガラスに投影する「アクティブドライビングディスプレイ」が搭載。
ナビに意識が奪われることを防ぎ、安全な運転を促しています。
他にも、オルガン式ペダルや、理想的な姿勢で運転が出来るドライビングポジションの導入など、疲れにくく操作しやすい環境を取り入れ、事故の防止と快適な運転をサポートしているのです。
まとめ【フォレスターVS CX-5】
新型フォレスターは発売から間もないですが、SUBARU史上初のハイブリッドグレード「Advance」や、アウトドア派の注目を集める「X-BREAK」など、5年ぶりのフルモデルチェンジということもあり、かなり期待が寄せられています。
SUBARU車のSUVという信頼性はとても高く、他メーカ―の追従をなかなか許しません。
しかしそんな中でも、CX-5はデザイン性がかなり高く、国内外から高い評価を得ています。
ガソリンの高騰が騒がれている昨今の状況を考えると、燃料費を抑えられるクリーンディーゼルは経済的にも魅力な1台ですよね。
車両本体価格はガソリン車の方が安く済みますが、維持費が抑えられるのであれば購入の価値ありではないでしょうか。
どちらの車にも最新技術が搭載されているので、快適な運転を実感できるはずです。
ご自身のライフスタイルに合った1台をぜひ探してみてくださいね。