歴代モデルを辿っても、インプレッサは不具合の声が多い車種です。
せっかく新車で購入したのに、不具合や故障が多いかもしれないと思うと、不安で仕方ありませんよね。
そこで今回は、インプレッサの不具合やリコールについてまとめてみました。
自分の愛車は該当するのか、これからインプレッサを買うけれども大丈夫なのか、ぜひ確認してみてください。
もくじ
インプレッサは不具合が多い!?
私の周りには「インプレッサ・レガシィ」のオーナーが多く、そして私自身もインプレッサと同じエンジン、EJ20型エンジンを搭載していた「レガシィB4」に乗っていたので、実際の声をよく聞いていました。
SUBARU車の不具合は、比較的多く発生している、ということです。
その不具合の中で多く挙げられているものは、以下の3つ。
・エアコンの故障
・エンジンオイルのにじみ・漏れ ・ブースとがかからずパワーが出ない |
以前のGD系インプレッサまではこれらの故障例が多く挙げられていました。
さらに、現在のインプレッサスポーツG4になってからは、また別の不具合が報告されています。
詳しく見ていきましょう。
GD系インプレッサのリコール
引用:https://autoc-one.jp/subaru/impreza/newmodel-3137419/
GD系のインプレッサ情報は以下の通りです。
◆S203・S204・TYPE RA-R
2004年11月24日~2007年2月19日の間に製造されたモデルです。
リコール情報は以下の通りでした。
エアインテークダクトの構造が不適切なため、当該ダクトの金属コネクタ部と燃料パイプが接触することがある。 そのため、燃料パイプが磨耗し、最悪の場合、当該パイプに穴が開き、燃料が漏れることで火災に至るおそれがある。 |
現在ではプレミア扱いとなっている「限定車」のリコールです。
対象車は多くありませんが、大惨事になりかねない不具合ですので、まだ対応されていない方は大至急ディーラーへ向かってくださいね。
GH系インプレッサのリコール
引用:https://b-cles.jp/car/review/subaru_impreza_3rd.html
GH系のインプレッサは、2004年4月1日~2009年9月21日に製造されましたが、数多くのリコールが実施されている車となっています。
燃料ポンプにつながるワイヤーハーネスの材質が不適切なため、車両使用過程の動きでコネクタ端子の接触状態が悪化し、導通不良となることがある。 |
そのまま放置してしまうと、ポンプが正常に作動せず、走行中のエンジンの停止や始動不良が発生する恐れがあるということで、リコールの対象となりました。
大きな事故となる可能性が高い不具合ですので、放置せずにすぐにリコールを実施しましょう。
リコール発令時期と中古車で購入した時期がダブってしまった場合、リコールの案内が届いていない可能性もありますので、お近くのディーラーや公式HPなどで、対象となっていないか確認してください。
GJ・GP系のリコール
引用:https://autoc-one.jp/news/1977898/
◆2012年
2012年1月23日~同年7月30日に製造された、GJ・GP系のインプレッサが対象です。
エンジンハーネスの一部が吸気マニホールドの取付ボルトに押し付けられて損傷し、アイドリング不良、警告灯点灯などが発生して、エンジンが停止、再始動出来なくなる恐れがある。 |
エンジン部分にも不具合が生じているリコールのため、動かなくなってしまう前に急いで実施してください。
◆2014年
2014年11月12日~2015年4月14日の間に製造された車体でもリコールが発令されています。
運転支援装置搭載車の一部において、運転支援装置に関連するシステムの故障検出プログラムが不適切なため、ブレーキランプスイッチが故障した際に、故障の検出に時間を要する場合があり、「運転支援装置が利用できない」旨の警告が即座に表示されない。 |
運転支援装置についてのリコールで、故障を検知できず、運転支援装置からの制御に、ブレーキが思ったようにかけられなくなるということです。
やはりこちらも中古車の場合は要注意です。
中古で購入した方やこれから中古で購入予定がある方は、対象かどうか必ず確認をした方が良いでしょう。
新型インプレッサスポーツ・G4のリコール
引用:https://autoc-one.jp/news/2936451/photo/0009.html
現在発売されている新型インプレッサスポーツ・G4ですが、2016年10月3日~2016年11月18日に設計された車体にもリコールが発表されています。
バッテリーのセンサー異常によりバッテリーの充電不良や早期劣化などを招くことがある。 |
前モデルのリコールとは違い軽視されがちな内容となっていますが、車両の不具合を招くことに変わりはありません。
大きな事故を引き起こしてしまう前に、まずは必ず確認をして、対象の場合はすぐにお近くのディーラーへご連絡してください。
上の項目でもご紹介しましたが、中古車を購入した場合、すれ違いでリコールの案内が届かない場合があります。
気付かずにそのまま乗り続けてしまい、大きな事故を引き起こしてしまった、なんて洒落になりません。
必ずご自身で、SUBARUの公式HPやディーラーで確認するようにしてくださいね。
実際のインプレッサの故障や不具合
国土交通省には不具合の事例などが日々寄せられています。
その中のインプレッサの不具合についてご紹介したいと思います。
・上り坂で停止し、右折しようと徐行でハンドルを切ったところ、エンジンが急に吹き上がり急発進した。
・信号で停止中、いきなりエンストしてしばらく再始動しなかった。 ・ライトの消し忘れなど、バッテリーが上がる原因もないのに突然バッテリーが上がった。 ・アイドリングストップの状態から発進した直後や、右折した直後にエンストした。 ・アイドリングストップが正常に作動しない。 ・新車で購入したにもかかわらず、ホイールナット20個の内部に、大量の錆びが発生していた。 ・駐車の際にP(パーキング)にシフトさせた途端、警告灯が大量に点灯。現在までに4回発生している。ディーラーに見てもらっても原因不明。 ・CVT(無段変速機)の不具合で、低速走行時に変速がスムーズにいかず、車体が大きく揺れる。 |
「アイドリングストップしている時間が短い」「アイドリングストップ復帰直後のエンスト」など、GH系以降のインプレッサにはエンジンの挙動がおかしい、という不具合が多く見られました。
他にも「急にエンジン回転数が上昇、制御不能となった」という、恐ろしい不具合も報告にあがっています。
2011年以降のインプレッサでは、安全機能のひとつとして、アイドリングストップ中にシートベルトを外したり、ボンネットやドアを開けたりするとエンジンが自動的に停止するという機能が搭載されています。
しかし、実際に報告されている事例とは異なっているため、明らかな不具合と言えるでしょう。
エンジン関連以外では、GC系・GD系・WRXのインプレッサで報告されている「足回りの異音やふらつき」が多いようです。
どんな不具合であっても、もし異常を感知したら、路肩に止めて点検したり、お近くのディーラーや整備工場で見てもらいましょう。
インプレッサの不具合。改善策は?
運転中のインプレッサで不具合が見つかったら、ディーラーで点検してもらうことをおすすめします。
カーショップやガソリンスタンドでは明らかにおかしいというレベルの異常しか指摘されませんし、指摘されたとしても対処出来ない場合もあります。
ディーラーはその車を開発した、言わば一番の「理解者」なのです。
そのためリコールはもちろんのこと、他の不具合や備品なども、その車に一番合ったものを提案し実施してくれるので、どこよりも安心して任せられるのです。
「ディーラーは高いから」と、低価格で済むカー用品店で済ませたいお気持ちは分かりますが、万が一事故に遭ってしまった場合、もしかしたらそれ以上のお金がかかってしまうかもしれません。
安心・安全はお金以上の価値がある、そう思うと、ディーラーで点検してもらった方が絶対に安心です。
6ヶ月点検、12ヶ月点検、消耗部品の交換など、定期的に確認をしてもらいましょう。
まとめ
部屋の中にある電化製品も、長く使えばそれなりに不具合を起こしますよね。
車も機械なので、エンジン、足回り、電気系統などの不具合はどうしても出てきてしまいます。
中には、リコールのような製造段階でのミスもありますが、オーナーの雑な使用による不具合・故障もあります。
消耗品の交換を怠ったり、運転のクセによって故障してしまったり、管理体制に問題がある場合は自身の責任です。
免許を取得し、車のオーナーになったからには、車の管理を適切に行う責任が私たちにはあるのです。
車は自分だけではなく、周囲にいる人達の命にも大きな影響を与える存在ですので、「おかしい」と思ったら自己判断は避け、ディーラーや整備工場でしっかりと見てもらってください。
楽しいカーライフを送るためにも、早期の不具合解消に努めましょう。